例年より寒くなって

冬になると寒いなぁと思った。雪が馬鹿みたいに降って、皆がそれを見て喜ぶ。 冬になると寒いなぁと言った。皆がユニ…

活き作られり

赤い赤い空の真下ら、笑ってる子ども達の笑顔を値踏みするように眺める保護者達は焚き火を囲み、あの日の事件の新聞を…

ひとりごと

部屋にひとりでいると、ついひとりごとを言ってしまうのです。テレビに流れるバラエティー番組の電波を、両耳で受信し…

バクのような身分で

お布団をかけまして、深い夜を数えていると、猿がウキー!ウキー!と言いながら腐ったミカンを投げつけてくる まくら…

3日目の冬

太陽が変な顔しながら女の子股の間から見え隠れしてて、なんかとってもアーティスティックな光景だった。 僕はすぐさ…

映写機という人

暗やみはぼくを抱かない 街灯がぼんやり光ってて、ねじ曲がった影はひとの形をしてなかった さみしい風がひとりで吹…

もしもし

壊れた受話器を持ってモシモシモシモシと言い続けるモシモシ虫が、渋谷とか歩いてると沢山いる。 ひとりぼっちが怖い…

ハローニート

コンビニにで買った温もりに溢れるくだらないおにぎりに、マックで買った安っぽい笑顔を振りかけて食べる。 サラリー…

朝日が昇るまでの時間を数えながら、今日も深夜だけを過ごす。 明日の夕やみに怯えてる癖にニヒルに笑う僕は、なんだ…

躊躇い

雨が降りだす頃は、気分をどんよりと湿気で纏う。 濡れた裾や靴は重くて、一歩一歩が現実として形を成す。 ノイズの…

死にたいと思いました

ぼくの部屋にある丸い箱の中身は、黒く濁った重い空間が広がってるだけ。 その中を手探りでさ迷う小人たち。その一人…

俺は大人になれない

横たわってる命の映像。俺は笑いながらチャンネルを回す。ステレオタイプの頭ん中。無慈悲だろうか。無慈悲だろうよ。…

通過駅

井戸の底に、猫の水死体。腐乱してく僕の頭の中。そんな情景が流れていく。死にたがりは昨日の僕で、明日などには置い…

ぽしゃん

冴えざる椅子が心なく揺れる情景を、両の目に焼き付けるだけで、私の心は底に落ちていく。 息つく暇は形を崩すほどあ…