温もりの冷たさ

愛と知る時間は夢現にあるのに、ナニカが噛み合わない違和感を覚える。 湿気が体に染み付いて離れない。 手を伸ばせば届くのに、のっぺりとナニカ絡み付く。 その不確かな時間の答を知ったら、愛は故障してしまう気がする。 その恐怖...Read more

リング

受話器の向こうには胎児みたいな僕があって、僕は自らの過去を照らし合わせながら、間違いのないように言葉を選ぶ。 朧気な自分の輪郭を現在に見た気がして、その刹那を写真のように留めたくて、息をすることを躊躇った。 糸電話のよう...Read more

理解 出来ない 人間 ((を)) 殺す日は 真っ赤に染まる ^^^^^^^^^^^夕焼け空 孤独を着飾った 子供たちの/くすんだ目は 憂いを纏い ひどく悲しそうだった 他者を 抱 き しめて惑わせる 淀んだ空気を 吐き出...Read more

片隅のさっちゃん

朗読 森川氏 音楽 salty氏 私は黒板に大きく書く。 「そして、私は失われた。」と。 教室がざわめく。 先生は私を睨み、教科書を握る。 哀れみにも似た視線が降る。子宮が痛い。 この場から今すぐ逃げてしまいたい。 足元...Read more

金魚鉢

吹き抜けの良い大きな窓から 少し寒い夕暮れの風が入ってくる 身震いする体を両手で抱きしめ 夏はまだ来ないのかと空を仰ぎ 恋い焦がれる少女のような自分に 恥じらいを覚え 淡い溜め息を吐き出してみる 溜め息と肌寒い空気が混ざ...Read more