活き作られり

赤い赤い空の真下ら、笑ってる子ども達の笑顔を値踏みするように眺める保護者達は焚き火を囲み、あの日の事件の新聞を燃やしている。子ども達はケセラセラと笑う。パチパチと焚き火が舞い上がり、赤い赤い空の真下ら、子ども達は世界の終...Read more

バイバイスナフキン

部屋でひとりテレビを見ていると、スナフキンが森の中で立ち尽くす映像が流れていた。 スナフキンは木々に向かってブツブツとなにかを言っている。 ぼくが気になってテレビの音量をあげると、急にスナフキンは「ウッワッァアァアァ」と...Read more

あついよー

「それにしても暑いよね。すっごく暑い。クーラー無しでは乗り切れない暑さだよね。まじ暑いよね。」 ぼくがそう言うと、扇風機は首を横に振った。 「いや、暑いでしょ。クーラー無しじゃ乗り切れないよ。まじ有り得ないぐらい暑い。地...Read more

こないだ調布のカラ館が潰れましてね

中学生の頃、伊藤くんって友だちがいて、ふたりでよくカラオケに行ってた。 伊藤くんは洋楽しか歌わなくて「この曲の邦題なんであんなダサいんだろう」っていっつも言ってた。 伊藤くんはフランク・ザッパのTeen-Age Pros...Read more

運命みっけ

ぼくの小指に巻かれた真っ赤な糸を辿って歩いてると、その先には運命の人いたんだ。 運命の人はラスタカラーの髪留めをしていて、ドレッドに編み上げた髪をそれで束ねていた。 ジャンジャンと気だるげな音楽に身をまかせ、ゆらゆらと揺...Read more

ひとりごと

部屋にひとりでいると、ついひとりごとを言ってしまうのです。テレビに流れるバラエティー番組の電波を、両耳で受信し、空虚に発信してしまいます。毎晩、わたしはひとりごとを言ってしまうのです。猫が、にゃあと鳴くように、わたしにと...Read more

燃える優しさ

ぼくは、真っ青な空の下、焚き火をしてる。 きっと君もこの同じ空の下、どこかで焚き火してるよね。 焼き芋なんか焼いちゃったりしてさ、「アチチッ」とか可愛い声で言って、焼き芋をリスみたいな頬張るんでしょ。 でもオナラが出たら...Read more

黒歴史をのぞいてごらん

↓ぼくが中学生のときに書いた詩↓ 巨大なあんドーナツが、空に浮かんでいる。 白い粉砂糖、英語で言うシュガーパウダーが、街にふわふわと落ちていく。 その光景は5月現在、季節外れの雪みたいで柄にもなく心奪われてしまった。 街...Read more

青春狂躁室

僕はもう、何年もこの青い部屋に引きこもっている。 窓から見える空も青空から変わらない、青春の1ページを切り取ってきたようなこの青い部屋から、出ようとは思えない。 毎晩8時にお決まり。 43℃の湯船に入る度、僕の経験したこ...Read more

毎日更新するの疲れちゃった

例えば、ぼくがフリーハグって書いたダンボールを首からぶら下げて新宿に立っていたら、下心丸出しのぼくを君たちは笑ってハグしてくれるのかい? ぼくが包丁を持って君の家に押し掛けたら一体君はぼくに何円くれるんだ?やさしさっての...Read more

ドッキリしたかった

ぼくが久しぶりに気持ち良く散歩をしていると、さとう珠緒がぼくに向かって走ってきて 「もしかしてぇ、雨野青さんですかぁ?きゃー!ファンなんですぅ!握手してください!!」 と手を差し伸ばしてきたので、握手しようとぼくも手を伸...Read more

がたんごとんがたんごとんがたんごとんがたんごとんがたんごとんがたんごとんがたんごとんがたんごとん

外には知らない人しかいなくて、手を伸ばせば掴めるような人ばかりなのに、ぼくは路地にへたり込んで、誰かのゲロを眺めてる。蛾がヒラヒラと飛んで、カビの生えた街にへばり付く。ぐしゃっ。真っ黒い靴底が街を踏みつけた。 ぼくはその...Read more

すきすきhospitalあいらびゅー

スピーカーからはお経が流れていて、そのテンポにあわせてハリネズミの針を引き抜き、ハリネズミのジレンマから逃してやるぼくは馬鹿みたいに優しい。 お医者さんはそんなぼくを見て「お薬だしときますねー、一錠で苦しむことなく死ねま...Read more

戦争したくないしたくない夏

太陽が変な顔しながら女の子股の間から見え隠れしてて、なんかとってもアーティスティックな光景だった。 僕はすぐさま漫☆画太郎先生を呼んで、この光景を絵にしてもらうことにした。 漫☆画太郎先生は描きながら「芸術が爆発した瞬間...Read more