ぼくはぼくだ

「ぼくが僕で在り続けるには僕はぼくを辞めなければいけないんだ」とぼくは言った。すると僕は「ぼくが僕で在る必要をぼくは忘れたのか」とぼくに言った。ぼくは「僕がぼくて在ったことでぼくは僕の存在を苦しめたくないんだ」と僕に言っ...Read more

音楽ない人生ない

「あの、音楽とかって聴きますか?ぼくは筋肉少女帯とかオアシスとかニルヴァーナとかビービーキングとか好きなんですよ!あとは54-71とかtoeとかシロップとかたまとかも好きです!エイフェックスツインとかインフェクテッドマッ...Read more

むかしばなし

あの日の景色が頭の中に流れてくる。 田んぼの前で立ち尽くす雨野青の前、畦道をお爺さんが歩いてきて「ちょいとした昔話をしようか」と言った。 「そこにかかしがあるじゃろ。ありゃ昔ワシとヒロシって奴と一緒に作ったんじゃ。 最初...Read more

飽和

「さよなら」と八王子くんが言った。 ワン、とポチ公が犬らしく吠えた。 夕焼けの光を、すべり台が反射する。 まーちゃんがだらしなく笑った。 三浦さんが携帯を落とした。 ひと粒ひと粒の砂がはっきりと見える。 雨野青は、蟻を踏...Read more

時間は流川のように冷静なのさ

スラムダンクまじオモシレー ぼくも本気でバスケやろうかなぁ。18歳だしまだまだ間に合うよね。 部活とかないし、ヤンキーじゃないし、そもそも学校行ってないけど、まだ間に合うよね? まだまだ間に合うよね? たくさんやり残した...Read more

深い闇の中へ

道端にデッカく工事中と書かれていて、そこには真っ暗な穴が空いていた。ぼくは気になってのぞいてみると背後からフフっと笑い声が聞こえ、ぼくは穴の中に落とされた。 真っ逆さまに落ちていく。深い闇の中へ。 ふかいふかい闇の中へ ...Read more

季節は

立ち尽くす彼女は、突然、真っ白な光に包まれた。 ビルの間から軍服を着た学生たちが走ってきて、無機質な銃をぼくたちに向ける。 傷だらけのホームレスのじじいが、ハァとため息をつくと同時に轟音が響き 防空壕で暮らす子ども達がビ...Read more

虫の知らせ

散歩しようと町内を前転でよだれを垂らしながら一周していると、虫たちの声が聞こえた。 蟻が「踏まないでよー」と言った。ぼくが体を持ち上げると、蟻は「さんきゅー」と言って角砂糖をどこかに運んでいった。 羽音が耳元に近づき目を...Read more

引きこもりですか?

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」とオジサンに言われたので、オークションに「雨野青の若いうちの苦労」を出品するとグイグイと値段が上がっていき、それと比例してぼくの人生の価値は無くなっていきました。はい。そうですね。引きこ...Read more

中央線止まんな

電車乗ってたら女子高生が大量にいたもんだからびっくりして「キョエーッ!祟りじゃあああ!!」って叫んだら、優先席のほうから老婆がやってきて、ぼくに冷凍みかんを無言で手渡した。 ぼくはそれを受け取って「ツメテェ」とか言いなが...Read more

詩をかきたい

僕は毎日くそ真面目にブログを更新して「あぁ、今日も更新した。おわりおわり」って思ってる。一種の義務感を持ってるんだよ。 それは少ないけど見てくれる人がいるから頑張れてるわけで、その辺はありがとうって思ってる。マジで。 僕...Read more

普遍的な日常

いくつかの旅を終えて、ぼくは自分自身が病気なんだってことを知った。きっと病気はずっと治らない気がした。 外では子ども達がおもちゃのてっぽうを撃ち鳴らしている。 「ばーん!ばーん!ばーん!」 普遍的にぼくたちは死に続ける。...Read more

ちょっとしたこと

暴雨の中、僕は生きることを楽しんでいた。ひっくり返る傘がたのしいタノシイタノシイ。強く僕を打ち付ける雨が心地いい。流されていく感覚は世界の悲しみをも洗い流しているようで、とてもとても寂しい気持ちになれた。Read more

耳を傾けて

ぼくが公園で這いつくばって蟻をいぢめていると、近所のババアの井戸端会議が耳に飛び込んできた。 内容としては 神を信仰すれば救われる だとか 鈴木さんの家もそのおかげで息子が就職した だとか そもそも鈴木さんの家に息子なん...Read more