ネット詩人

私が小学五年生のころ、Windows98のメモ帳に書いた小説もどきを紛失してしまった事が、今になって悔やまれる。誰にも見せることがなかった処女作。やっと年齢が二桁になったばかりの、その拙い文章に私の初期衝動が詰められてい...Read more

やくそく

山積みの書類を掻き分けて、埋もれてた婚姻届に手を伸ばす。にんまりと笑う彼女の顔を思い浮かべると、自然と笑みがこぼれる。半分だけ記入されているその紙切れを眺めて、いまいち現実味のない未来に思い馳せて浮かれていた。あとは、僕...Read more

ラン・ラン・ラン

ぐにょーん、ぐにょーん、とへんな足音で歩く可愛い女の子は「えいっ」と思いのほかふつうの掛け声で、河川敷を駆け出す。 砂利道に転がった割れたガシャポンが、キラキラと夕陽を反射していて、どこにゴールがあるのか、なんていう問い...Read more