忘れ形見

「詩なんて書いてるのが、なんか馬鹿らしくなっちゃった。そうだ。歌でも歌おうかな。ねぇ、そしたら聴いてくれる?」うわ言のように呟きながら彼女は塗り終えたマニキュアをしげしげと見つめ、満足そうに微笑む。外からは冬の寒さが窓の...Read more