朝、気が付けば君の口の中で游いでた。
これは誰かの冗談でもなく、別にややこしい比喩でもない。
朝起きたら、それは君の口の中だった。

少しだけ煙草で黄ばんだ歯、薄くて長い綺麗な舌。
なにやら変な物が流れてきた。
それを噛んで砕かれた。砕かれた。
飲み込まれてく。僕はその中、必死にしがみついた。

誰かの舌が、君の口の中に侵入ってきた。
僕は流されてく。
気が付けば知らない口の中。

あぁああ、また朝が来た。また知らない誰かの口の中。

何故、昨日と違う誰かとキスが出来るの。
また始まって、ああぁあ、また喉が鳴らすのが聞こえる。「アイシテル」

あぁああ、もう駄目だ。
口先だけは立派だな。

結果だけを求めるなら、過程なんていらないじゃないか。
馬鹿なんだ。人間は物凄く馬鹿なんだ。

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