「お前さ、」

「なに?」

「なに考えてるの?」

「お前と同じ」

「お前は一体だれ?」

「お前と同じ」

「お前は俺の何を知ってる?」

「お前と同じだけ
 お前のことを知ってる
 お前は俺のこと
 俺と同じだけ知ってる」

「まるで俺とお前で
 ひとりの人間みたいだな」

「それと大差ないだろ
 何故、知っていて聞く?」

「それが俺とお前の違い」

「違いなどない」

「そこに気付かないのも
 俺とお前の違い
 なあ、だからふたりに
 ならないか?」

「なれない」

「そうだよな」

「本当にお前は俺か?」

「そんなこと考えなくていい
 また違いのない事になっちまう」

「結局同じなんだよ」

「やっぱ俺はお前が嫌いだ」

「同感だな、俺もだ」

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