綺麗な景色だけ君に見せようと、
悪意を胸にしまいこんだ。
未来だけ愛そうと、
傷だらけの過去をしょいこんだ。

誰もいない部屋。
そこに見えたのは僕だった物。
聴こえる歌に、
耳を塞ぐのは僕なの?

理想はまるで悪意と、
言い訳をして逃げてきた。

バラードのように、
掠れた言葉を捨ててきた。

埃を被った古い映写機が、
僕の過去を映していた。

このまま誰もいない空へ。
雨が降る頃も、
何も思い出したくない。

何も聞こえない森で、
もう一度やり直したい。
君の残像が見えないように。

その音だけが、
僕を誘ってくれた。
その声だけを、
僕は手を伸ばそうとした。

何も見たくないのに。
何も聞きたくないのに。

誰もいない場所へ。

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