ある会話

「(略)結局、その人に逃げました。万が一見付かったら、何百通りと考えていた言い訳をしようと思っています。潔く謝るほうがいいなら、別にそれでも構わないんですけどね。でも、生涯バレない事を誓って逃げたんだから、出来れば謝る事だけはしたくないんです。口先でどうにか煙に巻いて、本当はなにもなかったかのように、これは悪い夢でしたと言えるように。そうしたいです。それがせめてもの償いだと、そう思いませんか?」

「へ?ごめん聞いてなかった。もう一回最初から言ってくれる?」

「はぁ…。ちゃんと聞いててくださいね。私にも一応恋人がいるんですが、この頃うまくいってないんです。いつからか会話する事も少なくなって、たまに話をしてもどこか上の空なんです。それで嫌になっているときに、ある人と出会いました。その人とはなにかお互い引かれ合ってしまって、すぐに仲良くなったんです。今の恋人に嫌になってるときだったので、考えた末に(略)」

「うん、そうだね。んじゃ、別れよっか。」

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