君はいそがしそうに右往左往する
両手いっぱいの荷物にたえきれなくって、君は傷だらけだった
だから、ぼくは君に腕時計とかばんを買ってあげようと思っていたけど、その使命感に押しつぶされて
みんなうそのように消えてしまった

そんなことがあったから
ぼくは君をみると罪悪感にころされる
両手いっぱいに荷物をもたされて、むちで一晩中たたかれる
悲鳴をあげようとしてみたけど、なんだか声にならなくて、泣くのをがまんする子供みたいになってしまった

だから、ぼくは君をみると、泣きだす

両手が鉛のように重い
自分自身に押しつぶされないように深呼吸をする
吐き出すものはないから
吸って、吸って、吸って、吸って、
吐き出すものはないから

胸の奥が苦しかったから、たばこを吸ってみたけど
ゴミみたいな味しかしないし
ゴミみたいな気分にしかならなかった

うつむいて歩くと、嫌でもゴミが目につく
きもちわるい虫が這う姿を見つける
ゴミみたいな気分になる

どこをみて歩けばいいのかわからないから、目をとじて恐る恐る歩く
ぼくは目玉をくり抜いてでも、まずは自分を愛さなきゃいけないのかもしれない

そんなぼくのことを知ってか知らずか
君は
両手いっぱいの荷物をかばんにしまった
それは、とてもとてもかわいい仕草で

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