クローゼットの中に押し込んだお前の沈黙にディストーションかけて、mp3ファイルにしてプレイヤーに詰め込む。
あの日のことを忘れないように。僕は僕のフィルターを通してお前を許そう。優しさは不確かで不器用にも、ささくれのような痛みをこらえながら。

泣き叫ぶ僕に、お前は何をしてくれた。一体どんな顔でお前は僕になんて言った。覚えていないのか、あの日のこと。
僕は今も変わらず、胸の痛みにおびえ続けているのに。
下手くそな笑顔がその証拠さ。

人の目がふたつ、こちらを伺う。喋り声の吐息は本当は黒いぞ。
人の目がよっつ、こちらを見ている。聞こえる声は悪意を持った。
人の目がたくさん。はなみみくち。聴こえてきた音は最早ノイズがかって、沈黙と変わって僕を睨みつける。

そんなに嫌いなら一言でいいから、その口を開き喉を震わし嫌いだと言っておくれよ。
黒い息で埋め尽くされた沈黙が、僕を、突き刺す。

痛いだとか、弱いだとか強いとか辛いとかなら、他でやってくれよ。
この胸の痛みズキズキと、あんたの目がこわいんです。
おびえ続け人混みを過ごし、大丈夫だと下手くそに笑う僕は、今、ちゃんと生きていれていますか?

死にたいだとか、生きたいなんてさ、あんたの口から聞きたくない。
その口が僕の前で沈黙を破るその日まで、プレイヤーから流れる黒い沈黙が、僕という僕があるために、お前たちを許そう。仕方ないから。

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