「わかる奴にだけわかればいいし」

そんな考えはある程度の実力と、ある程度の知名度をもって始めて許される考え方だと思う。俺は出来るだけ多くの人に届けたいと思ってるし、一部の馬鹿のためにも分かりやすくしようと頑張ってるつもり、だ。けど、心のどっかに「わかる奴にだけわかればいい」なんて思ってるのかもしれない。というか、どこまでの馬鹿にあわせればいいのかわからない。馬鹿って言葉は違うな。自分と生きる世界が全然違う人にも、理解して欲しいと思ってる。けど、どこまで手を差し伸べるべきなのかわからないって話。

例えば、教科書に載るような話が大好きな人たち、携帯小説が大好きな人たち、漫画が大好きな人たち、ドラマが大好きな人たち、j-popが大好きな人たち、多くの大衆。おんな、おとこ、こども、おとな、はかば。出来れば全員にわかって欲しい。けど、俺が落とし込める世界に生きていない人たちに届けるためにはどうしたらいいんだろう。いろいろ考えていろんな媒体にチャレンジしてみても、俺の核と根本的にズレている人たち。毎日がただただ幸せな人に、俺はどんなふうに見えるんだろう。落ちる影の色が、のぼる太陽の色が全く違う人たちに、俺のマインドを届けるためにはどうしたらいいんだろう。無理なのかもしれないな、そんなこと。

詩人しか読まない詩を書いてるやつは哀れに見えるし、ラッパーしか聴かないラップを歌ってるやつが惨めに見える。俺はこの世界のほとんどに届けたい。この世界のほとんどの共通言語をなんなんだろうか。本当は、更に言えば、目の見えない人にも、耳の聞こえない人にも、日本語のわからない人にも、言葉を知らない人にも、ぜんぶに、明確に、何かを届けたい。

俺は、独身女性の心の隙間を埋める猫みたいな、そんな存在になりたい。それはお前の。お前以外の。ぜんぶに。思ってる。もう俺の言ってることがわからない奴は全員死んでくれよ。俺は優しいんじゃなくて、世界を馬鹿にしてしかアイデンティティを保てない怪物なんだよ。殺してくれ。武器で。言葉で。心で。その全部で、俺を刺してくれ。俺はもう本当は何も言いたくないし、何も届けたくない。俺は曖昧な境界で否定と肯定を繰り返して、とっくに頭がおかしくなってるんだよ。今アルバム作ってるから、こんどそこで、俺の話をゆっくり聞いてくれ。

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