砂の城

白い砂浜 波打ち際の砂城が浚われていく 淀みない水面が 僕をじっと見つめて 心根を見透かしたような表情で嗤った、気がした 心がむせび喘いで 抉り取られて 形を失っていく 身体を両の腕でぎゅっと抱き締めて 存在を確かめた ...Read more

蹴る背中

音楽:Kumo The Beatz 散る ふざけた顔で生きる うまく笑えなくなる 数だけが増える 得るものはなく 蹴る背中 クリームソーダきらきらとストローの中をのぼる ファミレス隅っこの席でノート開いて目を閉じて考える...Read more

43℃

浴槽の中で蛇口から垂れる水滴の音を数えていると、視界を覆う蒸気の向こう側から、肌色の宇宙人が私に話しかける。 「指先がふやけてきたよ」宇宙人は赤子を扱うかのように、丁寧で、やさしく、私に話しかける。朧気な肌色の向こう側か...Read more

こんなブログあったね

懐かしいなー こんなブログやってたわ(笑) うんこブログってなんだよ(笑)ダサすぎ(笑) 雨野青?なんだそれ(笑) そんな変な苗字あるわけないだろ(笑) 青って(笑)DQNネームかよ(笑) 詩(笑)根暗かよ(笑) (笑)...Read more

透らずとも果敢なく

街路樹の下で猫が静かにくたばった。その横でCHANELの5番の香りを漂わせる眩しい女が、世界の終わりを見つけたかのように艶めかしく笑う。日陰の中でもぞもぞと這い蹲る罪悪感は、女の足元から首筋へと伸びていき、染みになって女...Read more

冷めたスープ

冷めたスープを口に入れる。喉の奥に当たった所で不味いことが分かった。もう二度と食べないと思った。 冷めたスープを口に当てる。不味いことが分かった。もう二度と食べないと決めた。 冷めたスープが私の前に置かれた。不味いことを...Read more

5021g

観客の居ない音楽会で、管楽器の音の波間に死体を埋めた。演奏中に指揮者の目を盗んで行った矮小な葬式では、CLASSICに或れない誰かの孤独が燃やされる。真っ青な光を灯して、散り散りに灰に変わって往く森羅万象が、其の熱量はも...Read more